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2011年1月 2日 (日)

エノキダケマイク試作 (2)

試作(1)で作業具合がわかったので、今回は取り寄せた業界マイクケーブルのカナレにエノキダケマイク移植する。

  1. このプロ用ケーブル両端に小さなハードウェアをそれぞれ直接はんだ接合するので、最初に結線レイアウトをしっかりと理解しておく。それから、ケーブルのY字加工を始める。
  2. その後のはんだ付け作業は2ヶ所…
  3. ミニプラグ --- [ 工作a ] --- マイクケーブル --- [ 工作b ] --- ECM×2 の順序で段取りする。

 

 

● ケーブル結線レイアウトとY字加工

マイクケーブルのカナレ CANARE L-4E5C は、4芯シールド仕様で本来バランス方式XLRコネクタ向けのプロ業務製品。その高品質で色づけがない実直な性能ならば、エノキダケマイクの低いプラグインパワー電圧(1.3―2V~max10V)でもいい影響があるのではと期待し、外れた使い方ではあるが、試作に1.5mほどカットして使ってみる。

一端から20cmほどライン外被をむいてシールドも除去し、あらわになった4芯信号ラインを2PのECM2個に振り分けるようレイアウト。L側、R側の配線をきっちり定めて二股Y字にしておく。もう一端に3極TRSのミニプラグを付けるので、全体の結線プランは、こちらを参照されるとわかりやすい。
実に簡単、要はYケーブルづくり。最近はどこでも、熱収縮チューブが手に入るので外観良く作れる。

ステレオなら、プラグTipに+L出力、プラグRingに+R出力、プラグSleeveにアースを割当てればよい。
その際、作業中勘違いを防ぐため、ラインの色分けや印をつけるなどで工夫する。

 

● 工作a

カナレケーブルに、φ3.5mm3極ミニプラグを取り付ける。

ケーブル末端処理~はんだ作業の手順など… ざっと参照…
(OTOYAMOVIE氏)
(これだけでなく、丁寧なプラグ加工は十人十色の別方法があります)

 

次の工作b に移る前に…
ミニプラグの3極TRSが、L・Rマイク側端に正しく導通しているか、テスターで点検しておく。

 

● 工作b

部品入手で述べたとおり、キノコ傘に当たるバックエレクトレットコンデンサマイクロフォン(ECM)は、2種類用意した。ECMとは、コンデンサマイクの一種で電荷を蓄えるエレクトレット素子を用いて、ファンタム電源が不要なタイプ。日常では、ICレコーダーや携帯のマイク部によく使われている。

enoki_head01WM-E13UY     enoki_head02WM-61A

 

両方共、Panasonic(松下)電子デバイス部品であり、無指向性+周波数特性も全域フラットで同じ。検索を続けると、型番の相違点は機能(感度とノイズ対策)にあるようだという詳細な指摘を見つけた。

要約すると…

  • E13UYの方は、高周波ノイズ対策にキャパシタ内蔵されており、携帯電波などのノイズに強い仕様
  • 61Aの方は、ノイズ対策キャパシタなし、そのかわり、高感度・高S/Nの仕様

 

ここまであきらかになると、部品用途のターゲットも把握できるし、61A採用に昔からの自作マイク派が多いというのもわかる。衝撃音源の Masahide Sakuma 氏は、E13UY と KORG MR-2 録音の組合せを愛用されているようで、他にも音圧が強いバンド演奏を録るのに高感度があだに出るケースもあるだろうから、どちらがいいと断定はできなそうだ。比較もしたいし、好みとケースバイケースの選択もあるだろうから、試作(2)では、それぞれのECMを移植したエノキダケマイクを作ってみた。

 

はんだ付け前のケーブル処理などは、試作 (1) の動画などを参照。

ECMにライン先端をはんだ付けする際、的確な加熱で接合ができたかがポイント。
いわゆる技巧であり、読んでわかるものではないため割愛。練習で体得していく。

手がぶるぶる震えて、こて先についたはんだを擦り付けているうちに偶然くっついたという時は、はんだが被っただけの不良加工であり、期待する性能が十分でない場合が多い。

e13uy_solder 61a_solder

WM-E13UY 移植

WM-61A 移植

 

 

仕上がったカナレ採用エノキダケマイク2種

enoki_WM-E13UYs enoki_WM-61As

★WM-E13UY+Canare L-4E5C

★WM-61A+Canare L-4E5C

 

enoki_comparings

さあ、どんな音楽が録れるか!? 深瀬君に渡すだけ。 わくわくしてきたネ。。。♪♪

 

 

 

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