篠笛

2020年2月27日 (木)

突然やってくる篠笛の割れ…最新の耐水性木工ボンドが有効

あゝ、なんてこった! まじかよ~

一昨日、取り出した愛用の笛に割れ目が入っていました。指孔の間は構造上そのリスクが最もあり、何の兆候もなく突然やってきます。

この管は五年前、和康笛師の工房で自分が吹きながら調律してもらった謹製。管の割れは過去に4回ほど遭遇をしましたが、一寸だけやるせない思いがよぎりました。

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さて、気を取り直して篠笛の割れ修理です。これまで5回の割れ発生に3回まではそれぞれの笛師の元に送って籐巻き有料修理をしてもらいましたが、前回と今回はDIY修復しました。術後も極めて良好なので、今後も自家処置にします。

 

これは三本調子の中間に割れが続けて2つ入った時の処置で、比較になります。
※①が先に割れ、修理後しばらくして、②にも割れが来ました

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①は、笛師による籐巻き修理。料金かかるが物理的な補強は確実。そこは左手・右手の境なので二半巻仕様になりました。
②は、前回の自家修理。 この時の施術を今回の割れた笛に再現・記録します。⤵

Q:使用したのは、アロンアルファ木工用ですか?
A:シアノアクリレートの即硬化と白化は、木竹工芸の修理に向きません。絶対使ってはいけません。

 

Q:あの白い木工ボンドですか?
A:違います。濡れたり湿り気があると酢酸ビニル樹脂は接着力を失います。息が吹き込まれる笛は不適です。

 

Q:それではどうするのですか??
A:耐水性木工ボンドという水性なのに乾くと耐水性になる米国フランクリン社のタイトボンドⅢを使います。

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①タイトボンドⅢを割れの上にたらす
②ボンドを割れにしみ込ませるよう、指で擦り込んでいく
③管の外から指で圧をかけると割れからボンドが滲んでくるようになったら、余分なボンドはすべて拭き取る
④低粘着テープで割れにクランプするような感触で外圧をかけながら仮留めし、24時間安静に養生

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これがタイトボンドⅢのボトル。画像では切れてるが、ボンドが乾燥して内部で栓をしないよう、国産では見たことのない実用新案のワンタッチノズルになっている。

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【篠笛割れ】タイトボンドⅢ補修のビフォーアフター

 

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この三本が愛用の和康管。管頭に調子の漢数字、左から長い三本調子(G),六本調子(Bb),八本調子(C)

 

いずれも同時期に揃えたカスタムメイドの調律笛なので、手放さず修繕しながらつき合っていきたいと思います。

 


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